REPORT10

ア・ラ・カンパーニュには、関東・中部・関西、それぞれのエリアにパティシェがいます。
そのパティシェが自ら生産地に足を踏み入れ、生産者の生の声を聞く事により、
より一層ケーキ作りにこだわっていきたいと考えています。
今回は、昨年「洋梨のタルト」でお世話になった群馬県「富貴上リンゴ園」を訪問し、
マリゲリット・マリーラという品種の洋梨の収穫をお手伝いしました。

≪富貴上りんご園 新井重治さん≫
新井さんの農園を訪れるのは、4月以来の約5ヶ月振りです。
この時期は、リンゴや洋梨の収穫や出荷で大忙しの新井さん。
収穫は、奥様と2人で行われています。
毎夏に最高気温が更新される群馬県は、
この日も陽射しが強く、体感気温は真夏並みでした。

新井さんにはリンゴのケーキでもお世話になっていますが、
今回は洋梨の収穫をお手伝いしました。
右手でちょっとひねるだけで洋梨は採れるので、
2時間ほどで約1,400個も収穫できました。
ですが、全体の洋梨の木の数と比較すると、
今回収穫した木の数は、10%にも及びません。
収穫は脚立を使用して行いますが、
大きくて重い洋梨を持ちながら脚立を昇降するのは
かなりの重労働でした。
その重労働を、日頃は奥様とお二人だけで作業されているそうです。
脚立で届かない場所で育っている洋梨は、
新井さんが木に登って採っていました。
今回収穫した洋梨<マリゲリット・マリーラ>です。
19世紀後半フランスのリヨン郊外で発見され、発見者のお名前が
マリゲリット・マリーラさんだったそうです。
リンゴ同様、この洋梨も、農薬の使用を控え、土作りにこだわっており、
洋梨の味を出すために、葉にはカルシウム液をたっぷりかけています。
「自分で食べたくないものは作らない」
という心情を持った農家さんならではの作り方です。
甘楽町は城下町。新井さんのご自宅の近辺には、
織田家七代のお墓や、武家屋敷庭園があります。
新井さんのご自宅のすぐ裏には山があり、
山を登っていくと、この大仏様が鎮座していました。
この大仏様は、山を登らないと見えません。
いつも木の中に隠れていますが、
高いところから甘楽町の皆さんを見守っているような気がして、
とても心が温まりました。

昨年に引き続き今年も登場予定の「タルト・オ・ポワール」は
新井さんが栽培した、甘みたっぷりで豊かな香りが特徴の「ラ・フランス」を使用したタルトです。
11月頃から販売の予定です。
完熟したラ・フランスと香ばしいタルトの組み合わせで、
秋の味覚をたっぷりとご堪能下さい。
■Back Number
・第1回:長野県伊那市 白鳥農園
・第2回:群馬県甘楽郡 富貴上りんご園
・第3回:山梨県山梨市 岡さんの農園
・第4回:茨城県かすみがうら市 菅谷いちご園
・第5回:愛媛県西予市 無茶々園
・第6回:群馬県甘楽郡 富貴上りんご園
・第7回:茨城県かすみがうら市 菅谷いちご園
・第8回:愛媛県松山市 岸さんのブルーベリー農園
・第9回:長野県伊那市 白鳥農園
